2021年11月28(日)アドベント主日特別礼拝
聖書箇所:イザヤ9:6,7 説教者:ベアンテ・ボーマン宣教師
【本日の中心聖句】
6 ひとりのみどりごが
われわれのために生れた、
ひとりの男の子が
われわれに与えられた。
まつりごとはその肩にあり、その名は、
「霊妙なる議士、大能の神、
とこしえの父、平和の君」と
となえられる。
7 そのまつりごとと平和とは、
増し加わって限りなく、
ダビデの位に座して、
その国を治め、
今より後、とこしえに
公平と正義とをもって
これを立て、これを保たれる。
万軍の主の熱心が
これをなされるのである。(イザヤ9:6,7)
1.はじめに
ヘンデルの「メサイア」の有名な「ハレルヤ・コーラス」は、救い主であるイエス様をこのように讃美しています。
「王たちの中の真の王よ 永遠なれ !ハレルヤ!
彼はとこしえまでも、この世界を治められる!ハレルヤ。」
II.王の王、主の主なる、まことの王の 三重の御姿
A. 人間の肉体を取って誕生された王。イザヤ9:6~7。
預言者イザヤは、BC700年に、ダビデに約束された王について預言しました。それが先ほど、司会者の読んでくださった聖書箇所です。 この箇所と同じような内容は、サムエル記下7:12~17にも記されております。
12 あなたが日が満ちて、先祖たちと共に眠る時、わたしはあなたの身から出る子を、あなたのあとに立てて、その王国を堅くするであろう。13 彼はわたしの名のために家を建てる。わたしは長くその国の位を堅くしよう。14 わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となるであろう。もし彼が罪を犯すならば、わたしは人のつえと人の子のむちをもって彼を懲らす。15 しかしわたしはわたしのいつくしみを、わたしがあなたの前から除いたサウルから取り去ったように、彼からは取り去らない。16 あなたの家と王国はわたしの前に長く保つであろう。あなたの位は長く堅うせられる』」。17 ナタンはすべてこれらの言葉のように、またすべてこの幻のようにダビデに語った。
ダビデの息子として語られているのは主イエス様のことでした。
主イエス様は、このように預言されておりました。
彼は聖霊によって身ごもり、処女から生まれる。そして天使たちによってほめたたえられる。彼は人間としての肉体を持って生まれた神。
彼は王としてエルサレムに、やって来る(ヨハネ12:12~15.ゼカリア9:9)と。
12 その翌日、祭にきていた大ぜいの群衆は、イエスがエルサレムにこられると聞いて、13 しゅろの枝を手にとり、迎えに出て行った。そして叫んだ、「ホサナ、主の御名によってきたる者に祝福あれ、イスラエルの王に」。14 イエスは、ろばの子を見つけて、その上に乗られた。それは15 「シオンの娘よ、恐れるな。見よ、あなたの王がロバの子に乗っておいでになる」
と書いてあるとおりであった。(ヨハネ12:12~15)
彼はこの世の王国を建てあげようとしたのではなく(ルカ17:20-21、ヨハネ18:36)、彼が建てあげようとしたのは霊的で、強固な、永遠の御国だったのでした。
B.十字架にかけられて死なれる王
贖い主として
主イエス様は、十字架の上で死なれるために来られました。それは全人類を罪から救い上げるためでした。バプテスマのヨハネは宣言されました。「見よ、世の罪を取り除く神の小羊!」。(ヨハネ1:29)
例:「義」という漢字;これは「我の上に羊」というかたちです。
ローマの提督ピラトは、十字架の上に「標識」を打ち付けました。「ナザレのイエス:ユダヤ人の王」。(ヨハネ19:19)。
主イエス様は死に至るまで王でありました。
悪の勢力に対する完全な勝利者として
ももろもろの支配、権威というもの、力あるもの、そして霊的な勢力など、目には見えないけれども、この暗黒の世界を、このような悪の勢力が実際に支配しているのです。(エペソ6:12)。
しかし、主イエス様は死から復活され、天の御座に着かれ、これらの支配や、権威や、闇の世の主権者を、遙かに超えた所におられるのです。 神様は彼のすべての物を、主イエスの足元に置かれたのでした(エペソ1:20-22)。 教会のためにそのようにされたのです。
C . 栄光に輝く再臨の王として
皆さん、聖書は、明るい未来ばかりを描いてはいません。そこには、偽預言者、飢饉、地震、戦争、迫害、そして憎しみ合い等が描かれます(マタイ24:4-9)。 主イエスは、力と大いなる栄光(マタイ24:30)とともに、天の雲に乗って帰ってこられ、ハルマゲドンの戦い(黙示16:16)に臨まれます。 そして主イエスはすべての悪を打ち破り、千年王国を建てあげられます。
イザヤ2:4が、国際連合の建造物の基礎に彫刻されています。主イエス様が、すべての聖徒たちと共に、この地上に戻られる時に、それは起こると書かれております(黙示録19:14)。
III.どの王があなたに支配権を持っていますか?
わたしたちは、本当は、わたしたち自身の主人ではありません。
例: ディランのこと。
わたしたちは、まことの王の王に仕えることも、また、悪魔に仕えることもできます。
1 さてあなたがたは、先には自分の罪過と罪とによって死んでいた者であって、2 かつてはそれらの中で、この世のならわしに従い、空中の権をもつ君、すなわち、不従順の子らの中に今も働いている霊に従って、歩いていたのである。3 また、わたしたちもみな、かつては彼らの中にいて、肉の欲に従って日を過ごし、肉とその思いとの欲するままを行い、ほかの人々と同じく、生れながらの怒りの子であった。4 しかるに、あわれみに富む神は、わたしたちを愛して下さったその大きな愛をもって、5 罪過によって死んでいたわたしたちを、キリストと共に生かし――あなたがたの救われたのは、恵みによるのである――(エペソ2:1-5)
あなたは罪の奴隷になることもできますが、義の僕になることもできるのです(ローマ6:16-18)。
16 あなたがたは知らないのか。あなたがた自身が、だれかの僕になって服従するなら、あなたがたは自分の服従するその者の僕であって、死に至る罪の僕ともなり、あるいは、義にいたる従順の僕ともなるのである。17 しかし、神は感謝すべきかな。あなたがたは罪の僕であったが、伝えられた教の基準に心から服従して、18 罪から解放され、義の僕となった。
暗闇の力から、救われよ!(コロサイ1:13-14)。 アーメン!
【祈祷】神様に応答の祈りをお献げしましょう。