新宿西教会主日礼拝説教「信仰の確信に満たされつつ」ヘブル書10:19~25 深谷春男牧師

説教「信仰の確信に満たされつつ」

聖書:ヘブル書10:19~25

説教者:深谷春男牧師 

 新宿西教会では、早天祈祷会で「アパルーム」という、デボーション雑誌を用いています。わたしは、赤羽教会や吉川教会での早天では、かなり自由に聖書箇所を決めて学んできました。特に詩篇に集中したり、ロマ書などに集中して、朝のボーションを持ってきました。しかし、新宿西教会に来たときにアパルームをご自分の毎朝の祈りの時に用いてておられる方が多い聞いて、それに従うことにしました。そしてそれを感謝しています。アパルームは、全世界で300万部も発行しているすばらしい小冊子ですが、特に、この編集員会で、聖書全体にわたって、まんべんなく、聖書箇所を選び、全世界から、信徒の方の証しを中心にして、この本が成り立っています。

わたし自身、神学校に入学したのが1972年22歳の時でしたので、はや、50年間、毎日聖書と首っ引きの生涯を送って参りました。72歳の現在、朝の6時~7時の早天祈祷会から、喜びに満ちた毎日を送っております。

昨年の10月、11月にはヘブル人ヘの手紙が、数日ありました。その中で特に深い感銘を受けたのが、11月26日の聖書箇所でした。わたしは思わず「クリスチャンの勝利の信仰・7項目」と題をつけて、数十名の方にお送りし、恵みを分け合いました。これは「勝利の信仰7項目・決定版!」と一押しのマークで送ったものです。新年に、是非と覚えておりました。

 

【今日の聖書箇所の概説と内容区分】

 「もしも第二の宗教改革が起こるなら、へブル書からおこるであろう」と塚本虎二は、預言をしたといわれます。深く、信仰について記してあるからであろうと思います。

 今日共に学ぶ「ヘブライ人への手紙」は、新約聖書中もっとも文学的な書なのだそうです。ギリシャ語が非常に流暢で、アレクサンドリアのクレメンスなども絶賛してそうです。たしかに元旦に読んだ箇所も、今日の聖書箇所なども、日本語で読んでも印象深い名文だと思います。信仰内容においては、パウロのローマ信徒への手紙等に非常に似ているので、昔は著書はパウロではないか、と言われておりました。今日の箇所は10:19~25章です。これは「信仰生涯7項目!決定版」ですね。

【メッセージ】

  • 19 兄弟たちよ。こういうわけで、わたしたちはイエスの血によって、はばかることなく聖所にはいることができ、20 彼の肉体なる幕をとおり、わたしたちのために開いて下さった新しい生きた道をとおって、はいって行くことができるのであり、21 さらに、神の家を治める大いなる祭司があるのだから、(19~21節)

⇒ 大祭司キリストがおられるとの信仰!

 ヘブル書では、主イエスのことを、「メルキゼデクに等しい大祭司」と呼んでいます。主イエスは、神に立てられた大祭司なのです。この御方が、おられるゆえに、わたしたちの信仰は成り立つのです。

主イエス様への信仰は。詩篇23篇の「牧者なる御方としてのキリスト」そして、羊としてのわたしたちというイメージは定着していますが、ヘブル書では、この大牧者なるキリストは、羊を永遠の牧場に連れて行く比喩ですが、「大祭司キリスト論」では「大祭司なるなるキリスト」が、罪人であり、愚かなわたしたち人間の執り成し手として、わたしたちを、永遠の救いの中へと導く、大祭司として描いています。わたしたちはいつも、この大祭司がわたしたちを、父なる神の平安の中へとやさしく導く、主イエスがおられることを理解し、この御方を仰ぎ見つつ歩もうと語ります。特に、19節には「イエスの血によって、はばかることなく聖所にはいることができ」る、と記されています。救いの頂点は、「贖いの血潮のゆえ!」であると語るのです。

 

2)22 心はすすがれて良心のとがめを去り、からだは清い水で洗われ、

⇒ 十字架の血潮の贖いへの信仰!          (22節a)

前のところで語りましたが、わたしたちクリスチャンは、主イエスが、大祭司であると知らされますが、旧約の大祭司は、動物の血で、人間の罪を贖ったのですが、「永遠の大祭司なるキリスト」はご自分の血潮を持って、わたしたちを贖ってくださったのす。キリストの十字架の血潮により心が清められている、と聖書は語ります。そしてその出来事は、洗礼によって,身体も清い水で洗われているのだと語るのです。深いへりくだりを持って、主よ、わたしをそのように神の子として潔めてくださいと祈りましょう。

 

3)22b まごころをもって信仰の確信に満たされつつ、みまえに近づこうではないか。     (22節b)

⇒ 神様ヘの全幅の信頼!バタフの信仰。

神様への信頼 = これは旧約聖書では「バタフ」と言うヘブル語が用いられ、全幅の信頼を表現しています。前に何度か話しましたが、神様の支えを信じて、仰向けに、「バタッ」と倒れるような全幅の信頼なのだというのです。「主よ、われは今、信仰を持ってあなたの近づきます」と、真心を持って,主に近づくのだ!と教えています。すごいですね。

 

4)約束してくださったのは真実な方なのですから、

  ⇒ 契約に真実な御方。

 主は約束に忠実な御方。これは大きなわたしたちの支えです。信仰は,神

様との「契約」です。神様は語られた契約に従ってわたしたちに答えられま

す。これは生命保険などとも同じです。「契約」は誠実に全うされます。

 信仰は、神様との契約です。旧約聖書は、モーセが仲介者となって、イス

ラエルの民の契約であり、新約はイエスキリストを仲介として全人類が神様

と契約を結ぶことを言います。

 

5)公に言い表した希望を揺るがぬようしっかり保ちましょう。

⇒ 公に言い表した希望(=公同の信仰告白)をしっかりと保て!

  ここでは、ヘブル書の記者は、言いあらわした公道同の信仰告白をしっかり保てと言います。わたしたちの日本基督教団だと信仰の告白は、(プロテスタント教会の信仰)を意味し、週報の裏に印刷してある「日本キリスト教団の信仰告白」を意味しているのです。それは次の4つです。

  • 聖書正典
  • キリストの贖罪
  • 義認と聖化の恵み

4)キリストの身体なる教会の歩み

使徒信条(原始キリスト教会からの公同の告白=三位一体)

  • 父なる神の創造
  • 子なる神の和解
  • 聖霊なる神の救いの完成

*これは礼拝の度に告白される聖書の真理です。これをしっかりと保つことを忘れないように致しましょう。です。わたしたちの教会でも、これが告白されています。これが2000年のキリスト教会の一貫した信仰であり、揺るがない希望なのですね。ハレルヤ

 

6)24 互いに愛と善行に励むように心がけ、25 ある人たちの習慣に倣って集会を怠ったりせず、むしろ励まし合いましょう。  (24、25a節)

⇒  具体的教えして、「愛と善と集会」を大切に。

 かなり具体的な勧めですね。

 毎日の生活において、自分の身近な家族や友人たちに、愛と善行を機会のあるごとに実行しましょう。また集会出席をとおして、教会の礼拝や祈祷会や聖書研究会を通して、信仰の成長を経験してゆきます。集会の中心は、神様です。主の臨在に触れ、神の愛、真実を知り、悔い改め、感謝、喜びなどを体験してゆきます。

 

7)25b かの日が近づいているのをあなたがたは知っているのですから、ますます励まし合おうではありませんか。(25b節)

⇒ 特に「かの日」=主イエスの再臨の日のこと。

聖書は大祭司なるキリストやがて再臨される日があり、その日は近づいている事を覚え、ますます霊的な成長へと励まし合おう!と勧めています。

 ここで語られた「7つの主題」は、「信仰生涯の恵みの7項目」。特に、十字架の贖いに始まり、再臨の主イエスに出会うことを覚えて、励まし合い、愛し合い祈りあって、勝利の一年を歩み続けましょう。

 

今日は、①大祭司なるキリスト。②十字架の血潮による贖い。③全幅の信頼、

④主イエスは真実な方。⑤公同の信仰告白。⑥愛、善、集会出席を励む。

⑦再臨の主イエスにお会いする時をしっかりと理解せよ!と学びました。

 

【祈り】主よ、2023年目の第二主日礼拝を感謝します。どうぞわたしどもの霊の目を開いてくださり、主イエスを仰いで見挙げつつ歩み、勝利の7項目の恵みを全うなしえますように!わたしどもの魂を恵み、臨在と御言葉でいつも勝利を与えてください!どうぞこの年、わたしどの魂に、わたしどもの家庭に、わたしどもの教会に、この新宿歌舞伎町に、東京に、日本に、そして全世界に、愛と恵みのリバイバルの業が始まりますように!信じます!わたしたちの大祭司、主イエスの御名によって祈ります。アーメン