新宿西教会ペンテコステ礼拝説教「ひとつからだとなるために」Ⅰコリント12:12,13 深谷美歌子牧師

説教「一つからだとなるために」

聖書:Ⅰコリント12:12,13

説教者:深谷美歌子牧師 

本日はペンテコステ礼拝です。毎年この日はワクワクするような期待感を持って祈って迎えます。初代教会のような聖霊様の注ぎが、現代にも起こされて、喜びに溢れた教会、リバイバルが起こることを期待してです。

 今年のペンテコステはどこから取り次がせていただいたらいいですかとお祈りしてきました。ヨハネによる福音書を読んでいた時、わたしが父のみもとからあなたがたにつかわそうとしている助け主、すなわち、父のみもとから来る真理の御霊が下る時、それはわたしについてあかしをするであろう。ヨハ 15:26

父よ、それは、あなたがわたしのうちにおられ、わたしがあなたのうちにいるように、みんなの者が一つとなるためであります。すなわち、彼らをもわたしたちのうちにおらせるためであり、それによって、あなたがわたしをおつかわしになったことを、世が信じるようになる為であります。ヨハ17:21の み言葉が心に響きました。

この言葉から聖霊様の目的は、信仰者の確信のためと言うよりは、聖霊様から頂いた命によって互いに結ばれて「神様と神の家族とが一つになる天国のため」だったと気付かされました。

聖霊によって一つになることは、Ⅰコリントの12章に書かれています。今年のペンテコステはこの恵みをいただきましょう!

【今日の聖書箇所の概説】  

12節 身体と肢体は繋がって一つのようにキリストの身体も同様。

13a節 クリスチャンは人種も身分の違いもない、御霊によってバプテスマを受け一つの身体とされたものである。

13b節 一つの御霊を飲んだものである。

【メッセージのポイント】

  • 聖霊のバプテスマ

なぜなら、わたしたちは皆、ユダヤ人もギリシヤ人も、奴隷も自由人も、一つの御霊によって、一つのからだとなるようにバプテスマを受け、                12:13a

本日はペンテコステ礼拝です。聖書の順番を少し変えて聖霊のバプテスマのことをまず見て教えていただきましょう。聖霊様については、ヨハネ15:26に、わたしが父のみもとからあなたがたにつかわそうとしている助け主、すなわち、父のみもとから来る真理の御霊が下る時、それはわたしについてあかしをするであろう。16:8それがきたら、罪と義とさばきとについて、世の人の目を開くであろう。と書かれています。聖霊様が遣わされると、イエス様が与えて下さった、罪赦される新しい命が解るよとイエス様は十字架に付かれる前に弟子達に語られていました。もう一か所あげます。マタイによる福音書20:18 「見よ、わたしたちはエルサレムへ上って行くが、人の子は祭司長、律法学者たちの手に渡されるであろう。彼らは彼に死刑を宣告し、19 そして彼をあざけり、むち打ち、十字架につけさせるために、異邦人に引きわたすであろう。そして彼は三日目によみがえるであろう」。と、イエス様がエルサレムで苦難を受けること、十字架のことを話しました。苦難を受けることを話したのは、3回目でしたが、弟子達はイエス様によって自分たちユダヤ人の王国がもたらされる。その時は右と左に座らせてください、などと願い出るこの世のバージョンしか考えられませんでした。イエス様は聖霊が送られる以外にイエス様がもたらすの命のことは分らないのを御存じで、父のみもとから来る真理の御霊が下る時、それはわたしについてあかしをするであろう。と語られたのでした。

その弟子達に、ペンテコステの日が突入しました!

「聖霊を送るから祈って待っていよ」。と復活のイエス様が昇天される前に言い残された時、弟子達とイエス様の兄弟たちと、付いてきた女達は、心を一つにして祈って待ちました。10日目に 使2:1 五旬節の日がきて、みんなの者が一緒に集まっていると、2 突然、激しい風が吹いてきたような音が天から起ってきて、一同がすわっていた家いっぱいに響きわたった。3 また、舌のようなものが、炎のように分れて現れ、ひとりびとりの上にとどまった。4 すると、一同は聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、いろいろの他国の言葉で語り出した。のでした。その時、イエス様の語っていた聖霊様が来て下さったと弟子達も解かりました。この命を注がれた弟子達はイエス様が下さった命の大胆な証人になりました。 

ところで、Ⅰコリントの手紙が書かれた時は、最初のペンテコステからしばらくたってからのことです。イエス様を、罪からの救い主と告白し、バプテスマを受けたということは、御霊によってバプテスマを受けたのだと書かれています。最初のペンテコステの時のような激しい風や、舌のようなものが炎のように現れる現象はなくてもよいのですね。パウロの場合もそうでした。

現代も「イエス様からの罪の赦しと永遠の命を信じます」、と告白し父と子と聖霊の名によって洗礼を受けたものは、聖霊によるバプテスマを受けたのです。赦されて神の子とされているのです。

改めて学んで、初代教会のような劇的な聖霊の注ぎが現代にも起こされて、満たされた教会になるといいなと思っていましたが、現象はなくてよいのだと教えられました。

2)御霊を飲む

そして皆一つの御霊を飲んだからである。13b

けれども弟子達のようにイエス様の命が、今、内にあって喜びで溢れていますか?と言われると自信がないということがあるのではないでしょうか?  ここに御霊を飲むと書かれています。

一つ御霊で(ひた)されたのです。 皆同じ神の霊を与えられたのです。

一つ御霊を飲むべくされたのです。 同じ神の御霊を与えられた者達である。等と訳されています。

Ⅰコリ3:1 に、兄弟たちよ。わたしはあなたがたには、霊の人に対するように話すことができず、むしろ、肉に属する者、すなわち、キリストにある幼な子に話すように話した。2 あなたがたに乳を飲ませて、堅い食物は与えなかった。食べる力が、まだあなたがたになかったからである。今になってもその力がない。3 あなたがたはまだ、肉の人だからである。あなたがたの間に、ねたみや争いがあるのは、あなたがたが肉の人であって、普通の人間のように歩いているためではないか。とあります。父と子と聖霊によってバプテスマを受けた人でも、霊の人として歩かないで普通の人のように歩いている人があるとパウロは言っています。 

御霊を飲むとは、聖霊様に心を開いて「どうぞ私を浸してください」。「自分の(肉の)思いではなく、聖霊様の思いに満たしてください」。と祈ることが飲むことではないでしょうか?お互いがそうする時、聖霊様の思いに導かれて、愛し合う神の命の一致、喜びが溢れ、教会が一つになるでしょう。

3)キリストのからだ、教会は一つ

からだが一つであっても肢体は多くあり、また、からだのすべての肢体が多くあっても、からだは一つであるように、キリストの場合も同様である。      Ⅰコリ12:12

 聖霊のバプテスマを受けた時、キリストの体に繋がり一つの身体になって神の命がかよったのです。ユダヤ人もギリシャ人も、奴隷も自由な身分だった人も、神の子の命に変えられたのです。

口語訳聖書は、キリストの場合も同様である。となっていますが、尾山令二先生訳では「キリストの身体である教会も」と訳されています。教会は、イエス様の身体で、教会の仲間はイエス様の身体の部分です。お互いは肢体で、一人が欠けても身体が成り立たない大切なお互いです。あなたがわたしのうちにおられ、わたしがあなたのうちにいるように、みんなの者が一つとなるためであります。ヨハネ17:⒗とあるように、父なる神様とイエス様が愛と信頼で結ばれている天国の様に、教会も愛と信頼で結ばれた一つの身体、神の家族の教会、これがイエス様がもたらそうと目指していた世界です。

聖霊様に全部を満たされると、喜びが溢れます。赦された互いが愛し合い、補い合って教会が建ち上がっていきます。

昨日の早天は、エペソ4章でした。本日の聖書箇所の内容と、ほとんど重なった内容でした。ここを通して寄稿された方が、高校生の時、霊的成長を求める仲間より、一緒に遊びに出かける人を求める生活になった。が、卒業と同時にその関係は崩れ去った。大学でキリスト中心の生活を求める仲間になり、数多くの方法で自分の信仰を成長させていただき、神様の愛を思い出させてくれる人々と居ることの力が解っているというものでした。聖霊様を飲んで(心を聖霊に聞くと決めて)満たされ、互いに愛し合う主の命の教会を!

祈り 父なる神様、イエス様が、十字架で私達の罪を負って死に、罪の結果であった、死を打ち破って復活し、昇天して、聖霊様をお送りくださったことを感謝致します。父と子と聖霊によるバプテスマで、罪の赦しと永遠の命の新しい命を頂くことができますように。赦された喜びで、お互いに聖霊様の導きに聞いて、それぞれが生かされ、教会が一つになって、天国の出張所、リバイバルの源泉とされますように。主の御名によって。アーメン

新宿西教会主日礼拝説教「大宣教命令」マタイ28:16~20 深谷春男牧師

説教「大宣教命令」

聖書:マタイ28:16~20

説教者:深谷春男牧師 

今日は「復活節第七主日礼拝」です。今年は4月9日にイースター礼拝でした。そして5月18日(木)が主イエスの召天日。主イエスがオリブ山から、弟子たちに見守られつつ召天した日でした。弟子たちは、召天の日からペンテコステまでの10日間、ひたすら祈り、約束の聖霊を受けます。来週の5月28日(日)がペンテコステです。ですから、18日から28日は、120名の弟子たちが、エルサレムの2階座敷で聖霊なる神様を待望して祈った、10日間の祈りの時です。今日は、復活の主イエスから使命を受けて、出て行った弟子たちの原点、「大宣教命令」を共に読んで、教会の使命を再確認する時といたしましょう。 続きを読む 新宿西教会主日礼拝説教「大宣教命令」マタイ28:16~20 深谷春男牧師

新宿西教会母の日主日礼拝説教「祖母ロイスと母ユニケ」Ⅱテモテ1:3~7深谷春男牧師

説教「祖母ロイスと母ユニケ」

聖書:Ⅱテモテ1:3~7

説教者:深谷春男牧師 

母の日の由来 

 1905年5月9日、米国マサチューセッツ州でアンナ・ジャービスさんの母親、クララ・ジャービスさん(彼女は教会のサンデースクールの教師として26年間奉仕しました)が亡くなりました。1908年5月10日、自分を苦労して育ててくれた母親の命日に近い日曜日に追悼の意を表し、教会で「亡き母をしのぶ」という花言葉の白いカーネーションをたくさんたむけ、母親を偲びました。彼女の行為に感動した、デパート王ジョン・ワナメーカー氏が自分のデパートで母の日を展開したことから全世界に広まったのでした。やがて1914年のアメリカ議会で、5月の第2日曜を「母の日」と定め、お母さんに感謝を現す日となりました。

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新宿西教会主日礼拝説教「大勇士よ、主があなたと共におられます。」士師記6:12 深谷春男牧師

説教「大勇士よ、主があなたと共におられる。」

聖書:士師記6:12

説教者:深谷春男牧師 

「国際ギデオン協会」という世界組織があります。聖書を配布する恵まれた信仰の勇者たちです。うちの教会にも何度か、訪問してくださり、その活動報告をしてくださり、共に宣教を担うという意味で聖書配布の使命の達成のために自由献金をアッピールして行かれます。

【聖書箇所の概略】

 イスラエルの民はモーセに率いられてエジプトを脱出し、40年の年月を経てようやくヨシュアに導かれて約束の地、カナンに住むことができました。

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新宿西教会主日礼拝説教「イエスキリストが癒やしてくださる」使徒行伝9:32~43深谷美歌子牧師

説教「イエスキリストが癒やしてくださる」

聖書:使徒行伝9:32~43

説教者:深谷美歌子牧師 

 本日は新宿西教会の総会が予定されています。使徒行伝に戻って聞いてまいりますが、初代教会の姿を教えられながら、私たちの教会も本来の姿に近づかせていただきましょう。

 本日のテキストのすぐ前まで、サウロの回心と、その後の働きが記されていました。サウロの働きの締めくくりは、こうして教会は、ユダヤ、ガリラヤ、サマリヤ全地方にわたって平安を保ち、基礎がかたまり、主をおそれ聖霊にはげまされて歩み、次第に信徒の数を増して行った。9:31でした。今まで、ガリラヤから何の良きものが出ようかと、いがみ合っていた人々、ユダヤ人はサマリヤ人が汚れたと忌み嫌っていた仲の人々が、イエス様の命を頂いて一つなるキリストの体なる教会が誕生し、平安が訪れたのでした。

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